JABEEが認定した技術者教育プログラムと国際的同等性,技術士資格との関係
- 国際的同等性
近年,技術者の活躍の場が国際化し,国際的に通用する技術者資格が必要になってきました.それに伴い,日本の技術者教育についても国際的な同等性を保証する必要があります.この技術者教育の同等性を国際的に相互承認する制度としてワシントン協定 (Washington Accord)があります. ワシントン協定には米国,英国,カナダ,オーストラリア,ニュージランド,アイルランド、南アフリカ,香港の技術者教育認定機関が加盟しており,2005年時点ではドイツ,シンガポール,マレーシア,韓国,台湾の暫定加盟国が加盟を目指しています.JABEEは2005年6月15日にワシントン協定への正式加盟が認められ,その認定教育プログラムの修了生はワシントン協定加盟国と同等の技術者教育を受けたことが保証されます.
- 技術士資格との関係
JABEEが認定した技術者教育プログラムの修了者は技術者に必要な基礎教育を完了したものと見なされ、それぞれのプログラムに対応する技術部門を定めて、技術士一次試験が免除される教育課程として文部科学大臣から指定されます.第一次試験合格後,実務修習を経て技術士第二次試験に合格すれば国家資格である技術士の称号が与えられます.
技術士は科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画,研究,設計,分析,試験,評価又はこれらに関する指導の業務を行うことができます.この資格は、医師・弁護士等のような業務独占資格ではありませんが、例えば技術コンサルタント業を行う場合などに「技術士」の名称を独占的に用いることができます.
http://www.jabee.org/OpenHomePage/news_page2004.htm#gijutusi5の『技術士第一次試験免除に関する経緯と今後の予定』を参照
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